家に羽アリを見かけた時、「もしやシロアリが発生した?」と不安になる方もいるでしょう。
結論からお伝えすると、羽アリだからといって、シロアリとは限りません。羽アリはシロアリとクロアリの2種類の可能性があります。では、その違いについてお伝えしていきます。
シロアリとクロアリ、同じ羽アリで見た目は似ていますが、実際にはそれぞれ異なる昆虫です。
シロアリは、木材を食べる昆虫で、集団で生活をしています。それに対して、クロアリは肉食で他の昆虫や死んだ動物を食べたり、甘味を好み餌とする種類もいますが、クロアリは木材を食べません。
見た目には実は少し違いがあります。シロアリはくびれがなく寸胴型で前後の羽が同じ大きさ、クロアリは胴と腹部の間にはくびれがあり、前羽が大きく後羽が小さいのが特徴です。
また、シロアリは4~7月を中心に発生しますが、クロアリは6~11月にかけて発生します。クロアリは温度と湿度が高い環境を好むので、梅雨時のキッチンや浴室、脱衣所で見られることが多いです。
したがって、シロアリとクロアリは見た目が似ているだけで、生態は全く異なります。
シロアリとクロアリの生息地
シロアリは湿った環境を好み、木の周りや地下に巣を作ります。家の中では、壁の中や床下、屋根裏など、湿度が高く木材が多い場所に住みます。
それに対して、クロアリは森林や草地など、自然の中に生息し、腐った木や土の中に巣を作ります。家の中では、食べ残しやゴミに引き寄せられます。
シロアリとクロアリの対処法
シロアリは建物を食い荒らす可能性があるため、見つけ次第、専門の駆除業者に依頼することが推奨されます。
一方、クロアリは人間やペットに直接害を及ぼすことは少ないですが、食物を汚す可能性があるため、見つけたらすぐに駆除することをお勧めします。
まとめ
家の中で羽アリを見つけたら、まずはクロアリかシロアリかを確認してみてください。
前羽が後羽よりも大きければクロアリで、前後の羽が同じ大きさであればシロアリの可能性が高いでしょう。
また、クロアリは甘いものなどの食品にたかるだけでなく、パソコンやテレビなど電化製品の中に巣を作る場合もあります。
シロアリを餌とするクロアリもいるため、室内(浴室や洗面所、キッチンなど)でクロアリを見つけた場合は、もしかするとシロアリが巣を作っている可能性もあります。
自分で対処することもできますが、調査だけであれば無料で行ってくれる業者もいるので、信頼できそうな業者に相談してみるのも手です。
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